グリーンウォッシュ

単語集

うわべだけ環境保護に熱心にみせること。「グリーン(環境に配慮した)」
「ホワイトウォッシュング(=ごまかす、うわべを取り繕う)」を合わせた造語で、
主に企業の広告や企業活動などに対して使われる

1970年代から社会の環境意識の高まりを受けて「環境に優しい」イメージを
訴求することで企業のイメージアップ効果があらわれるようになると、実際はそこまで環境に優しい
活動をしていないのに「環境に優しい」と主張する企業が出てきた。

具体的には、下記の手法が多く見られた。

CSR報告書で関係ないのに自然の写真を使う

アースデイ前後に環境に優しいイメージ広告を出す

必要以上に自分たちの環境技術の取り組みを紹介することで、
環境に優しくない自社の活動に気付かせず、エコなイメージを訴求する

グリーンウォシングの見分け方

企業や団体の持続可能な活動の広告等のコンサルティングをおこなう英国に本社を置く
Futerra社が中心となって2009年に発行したUnderstanding Preventing Greenwash:A Business Guideには、
グリーンウォッシングの定義、見つけ方、企業がそう言われない方法等が載っています。
ガイドの7ページには「グリーンウォシング10のサイン」が載っています。

1あいまいな言葉を使っている(例:エコフレンドリー)

2開発、販売した企業が裏では悪いことをしている(例:電気効率の良い電球を
作っているが工場からは汚染物質が川に垂れ流しされている。)

3何かを連想させる写真を使っている(例:煙突から花が咲いている合成写真を使い、
環境に優しいイメージを訴求)

4不適切な主張(例:環境に悪い企業活動をしているのに、小規模な環境活動を大々的に主張)

5同業者の中では一番だ、という主張(例:同業者や同じモデルとの比較で、他は全く優しくない中、
少しでも優しいことを大きく訴求)

6信頼できない(例:タバコはそもそも危険なもので、エコだからといって安全にはならないのに
「エコフレンドリーなタバコ」と訴え安心感を打ち出す。)

7専門用語の羅列(例:広告等に科学者、専門家にしか分からない情報を並べる。)

8第三者機関を作り出す(例:第三者機関の認証に見せながら、実は自社で作り出した
認証ラベルを使っている。)

9証拠がない

10にせ、でっちあげの内容

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